本研究室が目指す花卉園芸学

 

 花卉園芸学は消費者の健康な生活を支える花を科学し、生産し、新しい産業を創出する学問です。単なる学術でもなく、単なる生産でもない。では、近畿大学花卉園芸学研究室はどんなところでしょうか?

 知恵を絞れば、花を用いて過疎地の問題や耕作放棄地の問題にも切り込むことができます。さらに、花がその形、色または香りを通じて人間の感情に作用し、心を癒すこともできます。しかし、そのような夢を産業に繋げるためにはScience (学術)が必要です。私たちは花で心の病を癒したり、無農薬で花を育てる技術を開発して新しい利用方法を創出することができると考えます。産業を支えるのではなく、新たな産業を創出するのです。これまでの枠組みにとらわれず、花を使って新しい世界を創りませんか。研究室の人材育成の理念についてはこちらをご覧ください。

1.花を科学する


多くの人が不思議に思う現象を明らかにすることを目的とします。すぐに産業的利用を目指すものではなく、将来大きな技術に結びつきそうな現象を見つけ出し、それに答えを出すことを目指します。好奇心を満たすために研究に打ち込み、国内外の論文を読み、最終的には研究論文を書いて世界に情報を発信したい、という意欲のある人に向いています。また将来研究者になりたいという人に向いています。世界に先駆けて新しい遺伝子の発見がしたい人も、このチームで研究します。一学年あたり最大2名程度。詳しくはここ

 


3.花を生産する


社会に役立つ園芸を創造することを目的とし、新しい技術や考え方を現行栽培に導入します。作物生産の新しい方法の開発と技術開発を目指すもので、最も園芸学らしい研究分野と言えます。1年間で研究論文にするのは難しいですが、先輩や後輩と連携を取りながら継続的課題を解決します。豊かな発想を持ち、植物を栽培することが好きで、失敗にへこたれない人はこの課題が向いています。これまでに蓄積されてきた知見を活用すれば、農薬を使わないで栽培することも夢ではありません。一学年あたり3名程度。詳しくはここ

2.花を創る


実験室でしかできない新しい技術を用いてオリジナル品種を育成することを目的とします。バイオテクノロジー(細胞融合や遺伝子組み換え)あるいは不定芽誘導系を用いて人工キメラ植物を作出します。時間はかかり、うまくいかないことも多く、研究論文にはなりにくいですが、報告されている論文などから情報を仕入れ、問題を解決しながら自分独自の新しい品種「近大〇〇」を生み出したいという夢を持つ人に向いています。また、加工(6次化)に適した品種を見つけ、評価し、新しい品種を育成し、近大ブランドの発信を目指します。一学年あたり最大4名程度。詳しくはここ


4.花で健康にする


企業や病院、自治体との共同研究を展開しながら、具体的な花卉園芸の展開を図ることを目的とします。花がどのように感情に作用するかを心理学的な方法、脳科学的な方法で調査し、新しいガーデニングや品種の使い方を提案するのもこのチームの役割です。一学年あたり1名程度。詳しくはここ

 


Topics


2021年3月19日

  嬉しくも寂しい日、ご卒業おめでとう!10名の学生が旅立ちます(7名は進学)

2020年10月21日

  共同研究による成果がEuphytica誌に採択されました。

2020年9月15日

  イチゴの栽培スタート!!

2020年9月5日

  博士のTamanna Abedinさんの論文がScientia Horticulturae誌に掲載されました。

2020年3月7日

  修了生の岡田君の論文がScientia Horticulturae誌に掲載されました。

2019年10月26日

  2回生がKJ法の実践取り組みをしました。

2019年10月26日

  バラの無農薬栽培でローズウォーター試作品が完成しました。

2019年7月3日

  化学農薬を使用しないバラの栽培が順調です。

2019年6月5日

  研究室の分属学生の農場実習

2019年5月25日

  近畿大学アグリ技術革新研究所公開シンポジウムでD3の学生が発表しました。

2019年5月22日

  研究室の見学で姫路市香寺ハーブガーデンに行きました

2019年4月19日

  ガーデニング演習水やり当番表

2019年4月11日

  バラハウス2号棟にバラの定植をしました

2019年4月1日

  3回生農場実習の詳細をメンバーページにアップしました。

2019年3月23,24日

  明治大で行われた園芸学会春季大会で6報の学会発表を行いました。
2019年3月18日   3回生専門英語の教材をメンバーページにアップしました。
2019年3月15日   4人の修士課程学生が修了しました