講義

講義への心構え

講義には3つのタイプがあると考え、それを意識して講義を行っています。

 

1.花卉園芸学への好奇心を誘導する講義

2.知識の引き出しを準備させ、情報を整理して引き出しに入れる講義

3.自らアイデアを出せるようにするための講義

 

花卉園芸学(2回生)は1と2です。園芸学の方法(3回生)は3です。フラワービジネス論(開講予定)は1と3です。花卉園芸学特論(修士)は3です。まずは2回生の花卉園芸学で花卉園芸の面白さを知ってもらい、自分の学びを準備された引き出しに整理してください。

 

花卉園芸学(2回生)

身近にある花はどのような生き物であり、どのような方法で品種改良され、どのように生産されているか知っていますか?卒業までに学ばなければいけないことはたくさんあります。各時間に一つの興味深いテーマ(フォルダ)を設定し、内容を整理してもらいます。花を通じて生物の面白さを伝えたいと思っています。

 

フラワービジネス論(3回生)

2回生で履修したフラワービジネス演習を前提にして、ここでは現場の問題点をもう一度整理し、必要な情報を提供することを目的にします。自らがフラワービジネスの世界に飛び込んだ時に、アイデアや解決策を提案できるレベルまで知識レベルを上げてもらうのが目的です。

 

花卉園芸学特論(大学院)

科学にはいくつかの考えるアプローチがあります。ホームランを打てるのは天才ばかりではありません。ホームランを打つ方法を知っていれば打てるのです。この方法を身につけてもらうのが本講義の目標です。研究には経験値は必要ですが、ただ経験を積みなさい、というのは大学の講義ではありません。研究成果が生まれた道筋をたどってみたくありませんか?本講義は将来みなさんが社会に役立つ発想ができるようになることを願って行う講義です。

 

フラワービジネス演習(2回生)

花を生産、流通、加工する分野で活躍している人たちを招いてリレー式に講義を行います。単なる情報収集というよりは自身の将来像も重ねて聴いて欲しいと思います。花産業でどのようなことが問題となり、どのようなことに今後のチャンスがあるのか、自ら考えられるような内容にしたいと思います。まずは現場の話から問題意識をもつことが必要です。

 

園芸学の方法(3回生)

園芸学は様々な方法を駆使して行われます。栽培、実験計画法、統計学、遺伝子解析、生化学的分析、情報の整理、などです。これらは、皆さんがどのような分野に進むのか、あるいは、将来研究者になるかどうか、に関わらず学ぶべき要素です。各方法について具体例をあげながら概説します。病気の検査技術、遺伝子組換えの技術など、座学での技術を目指します。